あらすじ
彼女・川崎美優(かわさきみゆ)には、誰にも言えない秘密があった。
それは、過去へ戻れるという能力と――その代償。
高校2年生の冬、好きになった男の子の幼なじみ
が羨ましくて過去に戻った。
しかし彼は交通事故で亡くなってしまう
彼・深谷慧輔(ふかやけいすけ)が死ぬ未来を知った日から、美優は何度も時間を越えた。
放課後の帰り道、他愛のない会話、何気ない笑顔。
未来の慧輔を守るため、彼女はそのすべてをやり直していく。
「好き」という言葉だけは、最後まで伝えられないまま。
やがて、代償は現実となる。
美優が消えた世界は、何事もなかったかのように進み、
美優の存在を覚えている者はいない。
――彼を除いて。
次は俺が 美優から受け継いだ能力で
美優を救うために。
その力が、自分の身体を少しずつ削っていることも知らないまま。
そして現代。
彼を想っていた“もう一人の少女”だけが、
誰も救われなかった現在に取り残される
私がいちばんそばにいたのに
時間を越えても、想いだけは消えなかった。
これは、三人の運命が交差して生まれた
――取り戻せなかった恋の物語。