あらすじ
砂塵が舞い、怪物が跋扈する「もう一つの地球」
ワンピース姿で放り出されたハルノに与えられたのは、あらゆる傷を癒やし、死者にすら命を吹き込む「聖属性」の魔法だった。
「ポータルを探せ。然るべき時が来れば使命を伝えよう」
謎の神に告げられたまま、彼女は二つの世界を繋ぐポータルを介し、異世界と、住み慣れた現代日本を行き来することになる。異世界で生き抜くために必要な物資を求め、彼女が日本で接触したのは――とある街の極道組織だった。
銃創を癒やし、組員を死の淵から呼び戻す。その圧倒的な「奇跡」を目の当たりにした極道たちは、彼女に全面的な協力を誓い、裏社会のネットワークを駆使して支援し始める。一方で、彼女の力によって救われた人々は、ハルノを救世主と崇める新興宗教を立ち上げ、信仰の渦を広げていく。
異世界の怪物を狩り、日本で暗躍する。
なぜ自分にこれほどの力が与えられたのか?
加速する二つの世界の中で、ハルノはまだ知らない。
神が彼女に託した「使命」の真意が、惑星の根幹を揺るがすほどの絶望に抗うための、唯一の希望であることを――