あらすじ
世界はかつて神々に支配されていた。全ての生物は神々に管理され、争うことなく種を繁栄させた。
ある日、神は人間に力を与えた。神と同じ力を。ある者はその身に炎をまとい、ある者は傷を癒し、またある者は生命を刈り取った。人間は神の意志のままに他の生物を淘汰し、世界のバランスを保った。
しかし、そんな世界は長くは続かなかった。神々は、突如として世界から姿を消した。支配者を失った世界は混沌に包まれ、種族間で争いが生まれた。
争いは熾烈を極め、ほとんどの種族がその数を大きく減らし、絶滅した種族さえいた。
しばしの時を経て、争いを征した人間が新たな支配者となった。しかし、その頃には神と同じ力を持つ者は少なくなっていた。
神の力を持つ僅かな人間は、かつて神々がそうしたように大地に線を引き、それぞれの国を作り、その地を支配した。
同じ種族だったはずの人間は国ごとに区別され、やがて異なる民族となり、争いを繰り返しながらそれぞれの国を繁栄させた。
そうして時は流れ、人間が支配者となって2700年。世界から神と同じ力を持つ者は姿を消し、人類のほとんどがその力を意識の奥深くへと眠らせた。
しかし完全に失われることはなく、力の一部を呼び醒まし、その力を用いる者もいる。人々はそんな人間のことを神術士(しんじゅつし)と呼び、その人智を超えた力を再び人間のために利用していた……