あらすじ
昔々──自らの行いにより滅びかけた人類を哀れに思った《神仏》は、再び人類が傲り高ぶり滅亡しないよう、礼拝と試練と恩恵の場として《迷宮》を創造された。
《迷宮》には伝説や御伽噺の存在と思われていた怪物が蔓延る一方、有益な素材も多数存在したため、人類は、ある程度の文明を保ちつつ滅亡を免れることができた。
東の果てに存在する島国──日ノ本では、《迷宮》に昇ることを生業とする者を《撰師》と呼び、彼らを束ねる《御厨》という組織が創設された。
新たにできた《迷宮》の調査を終え、しばしの自由を得た《撰師》の岩蔵嶽一は、たまたま立ち寄った菜草村の《迷宮》に昇るべく、情報収集をはじめた。
菜草村の《迷宮》には、何十年も前から〈童子〉が現れるという噂が立っていた。更に近辺の村や町では子供の行方不明が相次ぎ、数年前には大規模な落石もあったという。
〈童子〉と《迷宮》について調べるうち、嶽一は《迷宮》や《撰師》に並々ならぬ興味を抱く3人の少年と出会い、《迷宮》の最上階を目指すことになる──。
訳あり《撰師》の青年と少年たちが紡ぐ和風迷宮冒険譚。