あらすじ
神の数が増えすぎた世界。そこでは、神々の代理人である〈信徒〉同士が殺し合う代理戦争が行われていた。
現代日本から異世界に転移した大学生の青年・木立真斗は、花の女神に選ばれた〈花の信徒〉として、その戦いに巻き込まれる。
しかし彼に与えられた〈人の心を読む〉力は、殺意や感情に呑まれてしまうがゆえに、戦うことができないという致命的な欠陥を抱えていた。
最弱の信徒として命を狙われる真斗を、ただ一人守る青年がいる。前回の代理戦争を生き残った勝者——〈勇者〉ドゥルガ・グルン。
だが真斗は知ってしまう。彼こそが、失踪した父を殺した仇であることを。
憎むべき相手に守られなければ生き残れない世界。
これは、殺し合いを強いられる神々の戦争で、「誰も殺さずに生き残ろうとした」花の信徒の十年の記録である。