あらすじ
「物を腐らせるだけの外れスキルだ」
そう言われて実家を追放されたカイが授かったのは、微生物を自在に操る【万能発酵】スキルだった!
不毛の地『嘆きの荒野』に送られたカイだったが、前世の知識とスキルを組み合わせ、荒野を一瞬で肥沃な大地へと変えてしまう。
ふかふかのパン、芳醇なワイン、そして異世界初の味噌や醤油――。
助けたエルフの少女・リシアと共に、カイは荒野を『世界一の美食国家』へと作り変えていく。
一方、カイを追放した実家は飢饉に苦しみ、没落の一途をたどっていた。
「助けてくれ」と泣きつかれても、もう遅い。
これは、発酵スキルで幸せなスローライフを掴み取る、大逆転サクセスストーリー。
【登場人物紹介】
◆カイ・マクガバン
本作の主人公。日本の発酵食品メーカーで過労死し、異世界の貧乏貴族の三男として転生した。授かったスキル【万能発酵】を「外れスキル」と周囲に蔑まれ、不毛の地に追放されるが、前世の知識を活かしてスローライフを満喫する。穏やかで心優しい性格だが、発酵や菌のことになると夢中になる探求者の一面も持つ。
◆リシア
森を蝕む病から逃れてきたエルフの少女。カイに助けられたことをきっかけに、彼の人柄と作る料理に惹かれ、行動を共にするようになる。清楚で可憐な見た目に反して芯が強く、仲間思い。カイの領地発展に欠かせない存在となっていく。
◆マクガバン男爵
カイの父親。魔法や剣技を絶対視する典型的な貴族であり、カイの【万能発酵】スキルを「家の恥」と断じる。プライドが高く、自身の過ちを認められない。
◆カイの兄たち
カイを見下している二人の兄。出来が良く、父親から溺愛されている。カイの追放を積極的に推し進めたが、後にその判断を激しく後悔することになる。