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あらすじ
人は旅の途中で、未練を落とす。 新天地へ向かうために、置いていかなければならないものがある。 蒲原宿は、自然とそういった場所となっていた。 富士を仰ぎ、心を切り替え、 人はただ西へ東へ通り過ぎていく。 本来、雪の降らぬ温暖な宿場町。 しかし、ある夜を境に、蒲原は雪に覆われた。 雪は止まず、夜は繰り返され、 人々は理由も知らぬまま、同じ役割を演じ続ける。 雪に閉ざされた蒲原で、人は立ち止まる。 前へ進めず、後ろにも戻れず、 還ることすら許されないまま。
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