あらすじ
夏休み、少年・奥田圭吾は、山あいの村にある祖父の家を訪れる。
そこで出会った少年・弘邦と過ごす穏やかな日々の中、圭吾は林の奥にある「入ってはいけない家」の存在を知る。
村には昔から“オコガミ様”と呼ばれる奇妙な言い伝えがあった。
その家に近づいた子供は、光を嫌い、瞳の色が変わり、やがて――。
ただの作り話だと思っていたはずの噂は
圭吾の体に起こる小さな異変とともに少しずつ現実味を帯びていく。
なぜ村人たちはその名を口にしないのか。
なぜ祖父はあの家を恐れているのか。
これは、ひとりの少年が「見てはいけないもの」を見てしまったことから始まる
静かで残酷なひと夏の怪異譚。
――青い目の子供が、また一人、この村に現れた。