あらすじ
「今日だけは、晴れないでほしかった――親友の結婚式なのに」
24歳の私・碧(あおい)は、スマホの通知で目を覚ます。
今日は、高校時代からずっと一緒だった親友・結菜(ゆいな)の結婚式。
カーテンを開けると、雲ひとつない青空。
それだけで胸が痛むのは、きっと“まだ終わっていない想い”があるから。
高校三年の春。
屋上でふざけて踊った放課後も、図書館で黙り込んだ時間も、
駅のホームで手を離したあの日も――
結菜の一番近くには、いつも私がいた。
だけど、結菜が好きになったのは、私じゃない。
「親友だから大丈夫」
「好きじゃないから平気」
そう言い聞かせてきた嘘は、今日で終わりを迎える。
これは、
空が青すぎたせいで始まってしまった恋と、
最後まで“親友”を演じきると決めた私の、春の物語。