あらすじ

フルリモートで働く人事総務の事務員である「私」は、毎日の出来事を一日一ページの日記に記していた。 ある日、前日の日記に「天気:雨」と書かれているのを見つける。しかし記憶では、その日は晴れていたはずだった。 天気アプリも、窓の外も、現実は曇りのまま。 些細な違和感として流そうとした翌日、同僚から「雨の音がする」と言われ、日記には書いた覚えのない“今日の出来事”が記されていることに気づく。 書かれた内容は、少しずつ現実を侵食し始め、やがて天気欄には「雨(止まない)」の文字が残されていた。 日記が先か、現実が先か。 記録と労働に縛られた日常が、静かに、確実に崩れていく。

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カクヨム
カクヨム2026/01/21
  • 現在の作品紙面の雨音 ——ある在宅勤務者の日記