あらすじ
人の心の声が聞こえる伯爵令嬢エリーゼ。
聞こえてくるのは人間の汚い本音ばかりで、彼女は心を閉ざし「氷の人形」と呼ばれていた。
そんな彼女が嫁ぐことになったのは、北の果てに住む「沈黙の魔公爵」レーヴェ。
冷酷無比、言葉を発すれば災厄を呼ぶと噂される恐ろしい男。
絶望と共に嫁いだエリーゼだったが、初めて会った彼の「心の声」を聞いて驚愕する。
『……なんと、儚い人だろうか』
『雪の中に咲く、一輪の白百合のようだ』
『尊い……息ができない……』
――なんと彼は、外見はクールだが、中身はとんでもなくピュアで、詩的な愛を心の中で叫ぶ不器用な青年だったのだ!
これは、人間不信の少女と、言葉を持たない呪われた公爵が、互いに心を溶かし合い、やがて「世界一うるさいほどの愛」に包まれるまでの物語。