あらすじ
【お知らせ】
現在、本作の個人出版による書籍化企画が進行中です。エブリスタ掲載版より本文が約9,000字増えています。新エピソードに加え既存エピソードの書き直しも行い、登場人物たちの背景や関係性に奥行きが増しました。書き下ろしのあとがき約3,500字が付きます。
著者名は別ペンネームになります。2026年春発売予定。
書籍版発売に合わせ、エブリスタ版は公開を終了する予定です。
【このバージョンの説明】
2021年に初稿を公開した小説の三訂版です。大筋は同じですが、冒頭と結末を新規に書き下ろしたほか、全体に修正を加えています。登場人物の背景、関係性の表現などが大幅に増量・深化しました。
初稿(英訳版)の改稿時に、性的マイノリティ当事者の校閲者(バイセクシュアル女性、米国人)からPC面を含めた原稿チェックを受けています。三訂版の作成にあたり、有料添削・指導を経ています。
【あらすじ】
2009年9月。東京の大学でアメリカ文学を講ずる朝永惇也のもとに、美貌の大学院生・如月燎が授業補助としてやって来る。朝永は二年前に妻を喪って以来、自責の念に囚われ、時が止まったような精神生活を送っていた。バイセクシュアルの教員として、性的マイノリティの学生のための相談員を務める朝永に、如月は自分も同じ性的指向を持っていると明かす。有能で明るい如月の働きかけは朝永の心を動かし、彼はいつしか如月に惹かれていく。
秋の深まる頃、如月は同性の恋人に東京を去る意志を告げられ、動揺する。朝永は相談員として如月を支えるが、朝永の自宅を訪れた如月が、若き日の朝永をモデルとした芸術写真を発見した時、朝永はそれ以上の如月の接近を拒む。その写真は、朝永がかつてアメリカ人の日本文学者・アーネストの愛人として、女性と男性、二つの性を生きた時代があったことの証拠だった……。
カバー写真「眠れるヘルマプロディートス」出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sleeping_Hermaphroditus,_Louvre_Museum,_Paris_14_July_2013.jpg