あらすじ
「君との婚約を破棄する。英雄レオンを毒殺した悪女になど、この国の王太子の隣に立つ資格はない!」
王立学園の星祭の夜。公爵令嬢ヴィオラは、婚約破棄と断罪を突きつけられた。 罪状は、国の英雄でありヴィオラの幼馴染でもあったレオン・アルヴェインの毒殺。 かつての友人や聖女候補そして愛した婚約者からも蔑みの視線を向けられる中ヴィオラは冷ややかな笑みを浮かべてその罪を認める。
「ええ、私が殺しましたわ」
――けれど、誰も知らない。 それが、異形の呪い「黒星」に蝕まれたレオンが懇願した、苦しまないための『安楽死(救済)』であったことを。 もし真実を話せば、レオンは英雄ではなく「国を滅ぼしかけた化け物」として歴史に刻まれてしまう。だからヴィオラは沈黙を選んだ。
待っていたのは過酷な地下牢と、禁忌の力を軍事利用しようと企む教会監察官の陰謀。 奪われる名誉、家、そして魔力。 それでもヴィオラは折れない。亡き幼馴染が遺した一通の手紙を胸に、彼女は命を賭けた最後の『儀式』へと挑む。
これは、五感の一つを代償に世界を救い、誰にも知られずに「ざまぁ」を果たして、自由な空へと飛び立つ悪役令嬢の物語。