あらすじ
「普通」という名の仮面を被り、息を潜めて生きる九十九 零(つくも れい)。
一方、完璧な美しさを纏う幼馴染・御堂 灰音(みどう はいね)は、ある日突然、自らを破滅の淵へと追い込み始める。
周囲が騒ぎ、正義という名の悪意が蔓延する中、零だけがその「狂気」の真意を悟っていた。
それは、自分を縛る檻を焼き尽くし、本当の姿を曝け出すための、命懸けの招待状。
救いなど求めない。手放すのは、輝かしい未来か、それとも虚飾の平和か。
社会的な死の先にある、二人だけの聖域を求めて。
百合は破滅がよく似合う。
これは、世界を焼き尽くした灰の上で交わされる、最も純粋な愛の記録。