あらすじ

中学時代、過激ないじめを受けた過去を持つ夜凪透は、\nタバコの匂いと暗闇に強い恐怖を抱えながら、高校二年生として静かに日々をやり過ごしていた。\n\n誰にも踏み込ませず、期待もしない。\nそうしていれば、二度と傷つかずに済むと思っていた。\n同じクラスの朝霧玲央は、明るく人懐っこい性格で、\n透とは正反対の世界にいる存在だった。\nしかしある日、透が過呼吸を起こす場面を目撃したことをきっかけに、\n玲央は彼の抱える「暗がり」に気づいてしまう。\n\n「放っておけない」\nその感情は、次第に「手放したくない」へと歪んでいく。\n\n優しさの仮面を被った執着。\n救いのようでいて、逃げ場を塞ぐ手。\n\n透は、玲央の存在に呼吸を許されながらも、\n彼に依存していく自分を恐れ始める。\n一方の玲央もまた、透が自分だけを必要とする瞬間に安堵を覚え、\nその弱さを独占したいと願ってしまう。\n\nこれは、\n暗がりの中でしか息ができなかった少年と、\nその暗闇ごと抱きしめてしまった少年の、\n救いと破滅が隣り合う物語。

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テラーノベル2026/01/21
  • 現在の作品暗がりで息をする