あらすじ
実は私――幼い頃に、妖精の侯爵さまと運命の出会いを果たしていたの。
「もう一度、きみの瞳にぼくを映してくれ!」
余命わずかだったはずの私は魔法で命を救われ、彼に護られて次元の壁を超えた先にある花原という大都市へ旅立った。
花原は人間界と妖精界に分かれているけど、住民たちはお互いをおとぎ話の中の存在としか認識していないんだって。
「いつだってきみのそばにいる。騎士の誓いは絶対なんだ!」
だけど人間界で平凡な大学生として生きることになった私は、妖精である彼――フィオラートと一緒にいることは許されない。
花原の人間界――そこは言語をはじめ、スマホやファッション、建築や科学、経済の仕組みまでが、かつて独りぼっちで暮らしていた場所とよく似た場所だった。
「どんなに溺愛されても、人生を任せっきりにしない!」
――これは「ほんのり異なる世界」で、少女が「自ら選ぶ側」に立っていく物語――