あらすじ

高校に入ってから、白石悠真はずっと一人だった。 目立たず、浮かず、ただ教室に“存在しているだけ”の日々。 同じクラスの篠宮澪も、また同じように一人で過ごしていた。 静かで真面目で、誰とも深く関わらない少女。 ある放課後、篠宮は白石に声をかける。 「もしよかったら、私と一緒に友達作らない?」 友達がいない二人による、不器用な“友達作り作戦”。 昼休みに話しかけては失敗し、気まずくなっては二人で笑う。 放課後、一緒に帰る時間だけが、少しずつ当たり前になっていく。 だが、失敗を重ねるほどに、篠宮は白石にだけ安らぎを見出していく。 他人と話す白石を見ると胸がざわつき、 「二人でいれば十分だ」と思う気持ちが、いつしか言葉になり始める。 白石にとっては、ただの“気の合うクラスメイト”。 だが篠宮にとっては、 ――彼だけが、世界と自分をつなぐ唯一の存在だった。 これは、 友達を作ろうとした二人が、 いつの間にか“二人だけの関係”に閉じていく物語。 静かで、優しくて、 そして取り返しのつかない依存へと傾いていく、 高校生たちの歪な青春譚。

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カクヨム
カクヨム2026/01/20
  • 現在の作品友達を作ろうと言った彼女が、友達を作らせてくれない。