あらすじ

「一歩も退くな。退く者は、私が殺す」 歴史オタクの大学生が転生したのは、1942年、独ソ戦の真っ只中。 それも、最前線で逃亡兵を狩るソ連内務人民委員部(NKVD)の少尉――通称、「青い帽子の処刑人」だった。 手にあるのは、安全装置すら怪しいトカレフTT-33。 目の前には、圧倒的な火力で蹂躙してくるドイツ軍のⅢ号戦車。 そして背後には、失敗を許さぬ冷酷な政治将校の視線。 現代のミリタリー知識を駆使すれば、この地獄を生き残れると思っていた。 だが、現実は残酷だった。 弾薬は枯渇し、泥濘が足を奪い、味方からは「人殺しの犬」と蔑まれる。 「誰を殺せば、全員が助かる?」 一人の命を奪うことで、百人の命を繋ぐ――。 これは、神に作り忘れられた東部戦線の泥濘の中で、自らの良心を処刑し続けた男の、血と鉄の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/01/20
  • 現在の作品紺碧の断頭台