あらすじ
「リゾートホテルのチケットが手に入った」と笑う由香に誘われ、渋々ながら旅に出た美咲。
海辺のホテル、白い砂浜、落ち着いたレストラン――。
ちょっと贅沢で、少しだけ場違いで、それでもなぜか忘れがたい時間が流れていく。
飲みたかったお酒、はじめての料理、気の置けないやり取り。
派手な事件は何もない。ただ、ひとつのテーブルを囲んだ記憶が、胸の奥にやさしく残っていく。
大人になると、旅にも理由がいる。
だけど本当は、誰かと過ごすその一瞬だけで、十分なのかもしれない。
これは、とある夏の日。
ふたりの女性が“少しだけ特別な思い出”を持ち帰る、小さな旅の物語。