あらすじ
蒼司レオが名門・桜川学園のエリートコースに入学したとき、彼が望んでいたものは一つだけだった――孤独。
外国人留学生からのいじめに長年苦しんできた彼は、「ガイジンは信用するな」を新たな信条としていた。
もちろん、そんな彼を世界は容赦なく嘲笑った。
革新的(そして明らかに非常識な)文化交流プログラムにより、日本人学生一人につき、留学生一人が強制的にペアを組まされることになったのだ。
しかも――同居。
狭いアパートで。
そしてレオの場合、ダブルベッドが一つだけの部屋を、新しいルームメイトと共有することに。
その相手は、ソフィア・カルヴァーリョ。
身振り手振りが激しく、よく笑い、緊張するとすぐポルトガル語に切り替わってしまう厄介な癖を持つ、エネルギッシュなブラジル人少女だった。
こうしてレオは、自分が恐れるすべてを体現したような少女と、毎晩必ず崩れ落ちる“枕の壁”を挟んで眠りながら、一年間を生き抜かなければならなくなる。
一方ソフィアは、理由も分からず自分を嫌っているように見える同居人と向き合いながら、静かで、几帳面で、そして――驚くほど心の距離が遠いこの国で、募るホームシックと戦うことになるのだった。