あらすじ
勇者は毒殺され、
聖女は暗殺され、
魔王は討伐された。
――そして世界は巻き戻る。
目を覚ましたのは、五年前の旅立ちの日。
死んだはずの三人は、なぜか同じ記憶を持ったまま生き返っていた。
神に選ばれた勇者。
治癒の神に愛された聖女。
そして、なりたくもなかった魔王。
だが彼らは知ってしまう。
この世界では――
勇者は役目を終えたら処刑され、
聖女は疑念を抱けば粛清され、
魔王は生まれた瞬間から討伐対象だということを。
「つまりさ、この世界は最初から俺たちを殺す気満々なんだよ」
ならば選択肢はひとつ。
運命に従うか。
それとも――運命を壊すか。
神のシステムに組み込まれた“役職”を破壊し、
世界そのものから脱走するための、
三人の周回攻略が始まる。
これは、
何度殺されても立ち上がる英雄たちの、
世界への反逆譚。