あらすじ

世界は「色」によって成り立っている。 衝動の赤、理の青、願いの黄、そしてそれらが交わる境界の色――紫。 かつて賢者メガロは、争いと停滞に満ちた世界を救うため、「完成」という理想を掲げた存在――無色王の誕生を許した。すべての色を統合し、欠乏も矛盾もない完全な世界を作るために。しかしその理想は、変化と成長という“余白”を奪う危険な思想でもあった。 未完成な世界を守るため、メガロは保険として“色の担い手”を残す。 正面に立ち、世界の流れを受け止める者――レイ。 影から支え、境界を渡る忍び――ユイ。 そして選択を託される者――ニック。 レイは「正面に立つ者」として選ばれながらも、その意味を理解できずにいた。力で敵を打ち倒すことが正義だと信じ、初陣で勝利を得るが、その代償として世界の歪みと巨悪の存在を知る。 一方ユイは、忍びとして育てられた過去と、無色王に奪われた“色”との因縁を抱えながら、メガロの隠された罪と向き合っていく。 やがて一行は、無色王の核へと突入する。 完成とは何か。 満たされることと、満ち足りることの違い。 無色王は「完成した世界こそが救済だ」と語り、色の混ざり合いを否定する。 その理屈の前で、レイは答えを見つける。 正面に立つとは、敵の前に立つことではない。 逃げ場を失った世界の“受け皿”になることだと。 ニックが残した最後の選択と犠牲を経て、レイとユイはそれぞれの役割を更新する。 英雄でも、影でもなく、並び立つ存在として。 無色王は倒されるが、世界は完成しない。 色は混ざり、揺れ、衝突しながらも、生き続ける。 「色は色めく色々と」 未完成であることを肯定した世界で、 レイは今日も正面に立ち、ユイは前を向いて歩き出す。 物語は終わらない。 余白がある限り、色は増え続けるのだから。 ※本人3割、AI7割

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/20
  • 現在の作品色は色めく色々と