あらすじ

人が捨てた願いは、どこへ行くのだろう。 山間の廃村・静峰村には、かつて「影受の儀式」と呼ばれる禁忌が存在していた。 村人の願いを集め、均し、山へ返すための儀式。 それは人を救うためのものであり、同時に、人を人でなくす仕組みでもあった。 儀式は廃れ、村は消えた。 それでも、山に刻まれた“空席”だけは解体されないまま、今もなお満ちるものを求め続けている。 人ならざるものを解析し、解体することを生業とする師匠と、 感受性が高すぎるがゆえに「見えすぎてしまう」弟子・水無瀬薫。 とある事件をきっかけに、二人は静峰村の跡地へと踏み入る。 そこで明らかになるのは、願いを均すために捨てられてきたものと、 “同じであること”を強いられた人々の思想だった。 これは、願いを受け止めるための席を巡る物語であり、 それを解体しようとする者たちの記録である。

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カクヨム
カクヨム2026/01/20
  • 現在の作品人ならざるもののための解体手引書【第3章 始動】