あらすじ
有名な18歳の詐欺師・荻宮茉莉子。
冷静で計画的に人を騙し、感情を信用しない。
同じ学校に通う乃苺雪葉は、
人の表情をよく見て、距離の取り方が上手なクラスメイト。
優しくて、少し掴みどころのない存在だった。
ある日、茉莉子は一人の人物と関わることになる。
その人物は、誰かに必要とされることに飢えていて、
簡単に心を預けてしまう危うさを持っていた。
気づけば、茉莉子の周囲には歪な関係が生まれ、
彼女は自分が主導権を握っていると信じて疑わない。
そのすぐ隣で、
雪葉は何も言わず、ただ静かに見守っていた。
――この出会いが、
最初から「選ばれていた」ものだと、
茉莉子はまだ知らない。
これは、
嘘を重ねる少女と、
嘘をつかないふりをしていた少女の物語。
本当に騙されているのは、誰?