あらすじ
本当にどこにでもいる高校生、日向優一。
学校に通い、家に帰り、平和で退屈な日常を送っていた――はずだった。
ある日、帰り道で拾った一本のゲームソフト。
軽い気持ちで起動したそれは、よくあるRPG……なのだが、なぜか勇者一行が一切操作を聞かないクソゲーだった。
苛立ちの末にゲームを消し、ふて寝した優一。
しかし次に目を覚ますと、目の前にはその“クソゲーの登場人物”である勇者一行が現れていた。
だらけることが生きがいのニート勇者ダラク。
少し天然で頭の弱い魔法使い少女リル。
意味不明な言語しか話さない盾役ジル。
彼らは「世界を救うのが面倒くさい」という理由で、異世界からこちらの世界へ逃げてきたという。
追い出そうとしても失敗。
こうして優一の平穏な日常は、音を立てて崩れ始める。
さらに追い打ちをかけるように明かされる真実。
隣の席のそこそこ仲のいい女子高生・月野吹雪の正体は、別世界から来た“魔女”だった。
昼は学校、夜は化け物退治。
家に帰れば社会不適合者の勇者御一行。
拒否すれば待っているのは「死」。
気づけば優一は、どこにでもいる高校生ではいられなくなっていた。
そんな中、ついに現れる最悪の存在。
勇者たちの宿命の敵――魔王。
圧倒的な絶望を前に、死を覚悟する優一だったが、
魔王はなぜか直接手を下さず、優一に“何か”を感じ取る。
世界を救う気のない勇者。
復讐を背負った魔女。
世界を統一しようとする魔王。
そして、ただの日常を望む一般人。
非日常に絡め取られた優一の前に現れる、もう一人の協力者。
舞台はファミレス。
そこで始まる密会と、完全なる意気投合。
立ち上げられる一つの計画――
プロジェクトX。
それは、歪んだ日常を正し、すべてを終わらせるための唯一の策。
そして迎える運命の日。
魔女の目的、勇者の宿命、魔王の真意。
すべてが交錯するその瞬間――
世界平和を願う者たちが選ぶ、たった一つの未来とは。
これは、
「どこにでもいる高校生」が、
世界の在り方を選ぶ物語。