あらすじ
恵美は幼き頃、廃墟となった団地で遊んでいた時、友人である東海林希ちゃんを事故で亡くしてしまう。
十数年が経ち、高校生となった恵美だったが、周辺では、『団地でひとりかくれんぼをすると希ちゃんが現れる』という噂が囁かれていた。
忘れたい過去に触れられるような気がした恵美は、そんな噂話に嫌悪感を示していた。
しかし恵美の周辺では団地に関わり、友人たちまで消息を断った。
悩んだ恵美だったが、意を決して過去のトラウマと向き合う事を決意する。
鳴り響く電話のベル。
抜け出せない回廊。
そして現れる少女の霊――。
恵美が団地に足を踏み入れた時、団地で起こった事故の真相が明らかになる。
すれ違う感情。
悪意なき狂気。
絡み合う因果――。
全てが明らかになった時、最後に笑うのは誰なのか――。
純粋な想いと、残酷な選択。歪んだ感情が引き起こした因果の物語。
※拙作「あの日のかくれんぼ」を開催中のホラー短編賞用に、文字数を圧縮した作品になります。