あらすじ

放課後の教室。 隣の席に座る彼の手は、触れようと思えば触れられる距離にあった。 けれど、私は動かなかった。 彼も、触れなかった。 会話はなく、ただ静かな時間だけが流れていく。 それなのに――なぜか、触れていないはずの手のひらが、温かかった。 互いに何も言わず、何も確かめず、 それでも確信だけは共有してしまう。 「何も起こらなかった」はずの放課後。 けれどその日から、私は知ってしまった。 触れないという選択が、 最も深く残ることがあるのだと。 これは、触れなかった手の温度が、 その後の人生にまで残り続ける話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/19
  • 現在の作品『何もしなかった恋の話』③