あらすじ
王宮に仕える黒騎士は、王の剣として戦場に立ち続けてきた。
黒き鎧に身を包み、感情を表に出さず、黙々と任務をこなす。
そんな黒騎士は王宮内では恐怖されていた。
聖女は王国に祝福をもたらす教会の象徴。
蘇生という理を反した力を持ちながら、戦場に立つことを禁止され、
祈ることだけを役目として生きてきた。
王都を揺るがす魔王の信仰。
聖女を狙う者が現れたことで、黒騎士は王に聖女の護衛を命じられる。
剣で道を切り拓く男と、後方で祈り続ける少女。
二人は戦いの中で、互いの覚悟と孤独を知っていく。
誰かのためにしか剣を振れない黒騎士と、
自分のためにしか祈れない聖女。
光は背後から支えるものではなく、
闇は先頭に立つものでもない。
戦場の最前線で、
剣と祈りは並び立つ。
王の剣でも、象徴でもない。
ただ一人の騎士と、一人の少女として。