あらすじ
第8話「さよなら、聖女フローラ」
虹色に輝く**《堕天の果実》**を手にしたフローラは、それを食べる前に「最後の奇跡」を起こすことを決意する。彼女は、自らに残された膨大な聖女の力をすべて解放し、ノアが「死んだ場所」と諦めていた深淵大陸へと注ぎ込んだ。
荒廃した大地は瞬く間に緑に覆われ、かつての「最果ての花園」と同じ美しい花々が咲き乱れる楽園へと生まれ変わる。
力を使い果たした彼女は果実を口にし、その身から神々しい光が消えていく。聖女としての永遠を捨て、ただの人間としてノアの腕の中に倒れ込んだ彼女は、澄んだ青色の瞳で笑った。「お腹が空いちゃった」。
それは、彼女が初めて手に入れた「生きていくことの証」だった。