あらすじ
青空は、本物でなければならない。
そう信じる少女は、偽物の青空を投映する施設〈クラウドリウム〉を爆破しようとしていた。
気候介入によって、青空が乳白色に濁った時代。
光不足から生じる感情障害が流行する中、その重症患者の青年・中道悠太は、
プラネタリウムの雲版〈クラウドリウム〉で見習い青空解説員として働きつつ、
毎朝「偽物の青空」に救われて過ごしていた。
悠太は爆破を企てる少女・アオイを止めようとするも、
クラウドリウムの矛盾とアオイの青空への想いに触れる中で、
その気持ちは次第に揺らいでいく。
爆破は止められない。
間違っているなんて言えない。
だからこそ青年は、偽物の青空を語り続ける。
これは、
偽物の青空を憎む少女と、
その憎しみを「解説」しようとした青年の、
青くて、ふわふわとした、赦しの物語。