あらすじ
九人組アイドルグループ・Kiyora+(キヨラプラス)。
長い下積みの末、誰にも見られない場所で歌い、踊り、完璧を積み重ねてきた彼女たちは、ついにデビューの日を迎えようとしていた。
――だが、異変はすでに始まっていた。
練習室で聞こえた、
存在しないはずの声。
鏡の中で、わずかに遅れて微笑む“もう一人”。
生歌で披露されたステージ。
確かに九人の声だけが響いているはずなのに、
その下に、古く、擦り切れた“別の音”が混じり込む。
映像は拡散され、
噂は増殖し、
色のない影が、彼女たちの間に立ち現れる。
それは問いかける。
――その声は、本当にあなたのものなのか。
これは、
“見られる存在”になることを夢見た少女たちと、
その夢の裏側に潜んでいた
歌と影の物語。