あらすじ
愛で腹は膨れないが金があれば愛を守る盾は買える。
これが公爵令嬢セシリアの揺るぎない信念だった。
王太子から守銭奴と罵られ婚約を破棄された彼女は微塵も傷つかない。
むしろ手切れ金代わりに死の土地と呼ばれる辺境領を要求し歓喜する。
そこには豊富な資源と最強の武力を持つ傭兵団が眠っていたからだ。
ただし彼らは餓死寸前で経営破綻していた。
セシリアは前世の知識と得意の計算能力を武器に彼らの再建に乗り出す。
魔法による無双ではなく温かいスープと正当な報酬そしてホワイトな雇用契約で。
コワモテの傭兵王ギデオンは彼女の提供する食事と経営手腕に胃袋ごと心を掴まれていく。
王都が資金難に喘ぐ一方で辺境は黄金の楽園へと変貌を遂げようとしていた。
計算高い元婚約者と野蛮な傭兵王。
利害の一致から始まった二人の関係はどんな値を算出するのか。