あらすじ
まさか自分が、殺人事件の『被害者』になってしまうなんて。
俺の名前は乃手ルイジ。ごく平凡な大学生だ。友人である佐川や汎子、ディクシーの四人で『孤島』にある別荘で夏休みを過ごしていた。
でも、島が嵐に見舞われた夜、俺は自室にて何者かに胸を貫かれて死亡した。
そして気が付いた時、俺は『猿の手』に変貌していた。
一体、俺の身に何が起こった? 『猿の手』と言えば怪奇小説に出てくるものが有名だ。どんな願いでも三つだけ叶えてくれるとされているが、下手な願い事をすると逆に不幸に見舞われるという。
「乃手を殺したのは一体誰か、この『猿の手』を使って解き明かそう」
だが、佐川たちはそんな話にまったく臆せず、猿の手を使っていくことを決定する。
おいおい、大丈夫なのか? というか、今はこの俺が猿の手なんだけど。『犯人』が誰かって、むしろ俺が知りたいんだけど。
繰り返される試行錯誤。やはり的外れに機能していく神秘の力。
猿の手の知能は、やはり『猿並み』でしかなかったのか?
そして、とある願いをきっかけに、『ある人物』がこの孤島に姿を現し……