あらすじ

ジャパン・エアカップ当日――。 復元された名機《三式戦闘機・飛燕》の展示飛行を任された整備士、黒川颯太。 彼にはひとつだけ特別な力があった。 機械に触れると、その声が“手で聴こえる”こと。 トラブルが起きたドイツチームのメッサーシュミットBf109を直ぐに直してしまうほどの腕だった。 だが本番直前、エンジンに致命的なトラブルが発生する。 折れたクランクシャフト。予備部品はない。 誰もが飛行中止を覚悟したその時――ドイツチーム整備士たちが手を差し伸べた。 残り時間は二時間。 言葉は通じなくても、技術者としての想いは同じ。 国境を越えた緊急作業が始まる――。 これは、飛べないはずの機体をもう一度空へ送り出した、整備士たちの熱い一日の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/01/18
  • 現在の作品手で聞く翼ーー飛行機を送り出す整備士