あらすじ
『死んだ恋人と瓜二つの皇女、その守護騎士になりました』
「俺たち、10年後도こうして一緒にいられるかな?」 あの日交わしたはずの当たり前な約束は、雨に濡れたアスファルトの上で無참히도打ち砕かれた。
恋人「ユユ」を失い、自ら命を絶ったハルト。 だが、目を覚ました場所は見知らぬ異世界だった。人々は彼を「救世主」と呼び、縋り付いた。 死ねぬまま戦い続けた三年間。「帝国の英雄」「戦場の死神」と称えられながらも、彼の心は今もユユが死んだあの日の交差点に止まったままだった。
そんなある日、戦争を終え帰還した謁見の間で、ハルトは奇跡を目の当たりにする。 「……ユユ?」
死んだ恋人と同じ顔、同じ声。 しかし彼女は、彼のことを露ほども覚えていない帝国の皇女「エリシア」だった。 「貴方は不思議な方ですね。なぜ私を見て、そんなにも悲痛な瞳をしているのですか?」
皇女の専属近衛騎士となったハルト。 今度こそ、大切なものを守り抜くために彼は再び剣を取る。 帝国貴族たちの嫉妬と陰謀、そして再び迫りくる魔王の影。 果たして彼は、今度こそ「彼女」を守り抜くことができるのか。