あらすじ

ヤガミ――触れたものを燃やす「焔手」か凍らせる「凍手」の能力を持つ新人類が出現して三年。彼らは理性を失った危険な存在として社会から隔離され、人々は互いの手を疑いながら暮らしている。 女子中学生のミヨは、ヤガミ検査では「陰性」と判定されたが、右手に違和感を覚え、常に手袋で隠し続けていた。ある日、教頭先生がヤガミとして連行される現場を目撃し、さらに路地で二人のヤガミが奇怪な言葉を交わすのを耳にする。 「手が呼んでいる」「すべての手が一つになろうとしている」 次第にミヨの右手には不可解な変化が現れ、繰り返し見る悪夢には巨大な手が登場する。ヤガミの真実を探るうちに、彼女は三年前の遺伝子操作実験や「大いなる手」の存在を知る。そしてついに、自分自身の右手が光り始めるとき――街全体の手が共鳴し、人類の新たな段階が幕を開ける。 これは、触れることの恐怖と憧憬の間で揺れる少女が、自らの運命と世界の変容を受け入れるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/01/18
  • 現在の作品不可侵職の手