あらすじ
「ハンナ、お前のような出がらし女との婚約は破棄する。真の聖女であるリリアこそが王太子妃にふさわしい!」
身に覚えのない罪を着せられ、生贄として『奈落の塔』に突き落とされた伯爵令嬢ハンナ。
死を覚悟した彼女だったが、塔の底で待っていたのは――伝説の災厄『魔帝』ゼノ・ディアボロス(の引きこもり姿)だった!?
「ひっ、く、来るな……呪うぞ……!」
「お部屋が汚いですわね。掃除します」
「えっ」
伝説の魔帝は、極度の人見知りな上に生活能力皆無だった!
放っておけないハンナが掃除をし、特製プリンで餌付けをした結果、魔帝様はハンナにベタ惚れ。「一生ここで俺に膝枕をしてくれ」と、塔の中を最高級ホテル並みの環境に改造して溺愛してくるように。
一方その頃、地上ではハンナを追放したせいで結界が消え、国が滅亡の危機に瀕していた。
慌てた元婚約者と妹が「許してやるから戻ってこい」と塔にやってくるが、ハンナは冷たく言い放つ。
「お断りします。今、魔帝様とおやつの時間ですので」
「俺の飼い主に触れるな、雑種ども」