あらすじ
身よりのない捨て子だったヤス子は老夫婦に拾われ、穏やかな日々を過ごしていた。ただ、彼女の傍らには黒光りする謎の球体があった。自由に動き、形を変え、空も飛ぶ。自分に寄り添う球体に彼女は『クロウ』と名前を付けた。10才の頃、帝国の兵が「爆弾を伴う少女」を狙い、家を爆破。育ての両親を爆発で亡くす。爆炎の中、自らの宿命を思い出した彼女は宿敵『帝国』との戦いに身を投じる。
帝都にて、かつてのパートナー『ジョニー』の動向と仇敵の所在を知ったヤス子は、相棒の再起型思考性爆弾『クロウ』と共に、強敵に対峙してゆく。
時を同じくして事件を嗅ぎまわる新聞記者、宇宙物質『陶片』を狙う研究者も彼女に導かれるように帝都南部に集まっていた。
戦いの中でも、ヤス子の爆弾がもたらすのはただの破壊ではなかった。帝国に汚された魂を解放してゆく弔いの爆破。壊れたものをヤス子の想いで繋ぐ。その先にあの子を救えると信じて。しかし、帝国空軍による爆撃機、そして千年来の宿敵がヤス子に迫る。帝国を倒せる、打倒帝国という雰囲気の中、ヤス子は一人、違う決意を胸に秘めていた。
彼女は皇帝の正体を知っている。ヤス子は爆撃機を仲間たちに任せ、同時に現れた宿敵との決着を付けるため、そして世界を作り変える爆弾を持つ皇帝を本当の意味で救うため、か細い腕で想いの力を貫き通す。
一方、残されたヤス子の爆弾と共に彼女の元へ向かうジョニー。宇宙物質『陶片』の力を得た彼と、共に向かう宇宙生物『ギラ』が宿敵の想いも巻き込んでゆく。そして意志を持つ爆弾たちの想いも。
人々と爆弾の想いが不安定な世界を継ぎ、全ての魂が修復される。今度こそ平和になった世界。しかし、その世界の継ぎ目から、また新たな敵が忍び寄る。爆炎により全てを思い出したヤス子たちは再びボマーとなる。後のない世界、かつての敵も味方となり得る世界で。
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