あらすじ
『インクレディブル・ジェスター』
【その勝利、戦術か、狂気か。】
士官学校の卒業をかけた最終総括演習。 それは、選ばれし二人の天才(ギフティー)による、6日間の「戦争」だった。
リリア・シュタイナー
あらゆる戦略・戦術理論に精通し、常に冷静沈着、確実に相手を追い詰める。その冷徹な判断力から「アイスドール(凍れる人形)」と畏怖される不敗の才媛。
レイランド・マクシミリアン
絶望的な窮地にあっても、常に不敵な笑みを浮かべて「挑戦」を優先する男。その破天荒な戦いぶりから、Max、あるいはI・J(インクレディブル・ジェスター:信じがたい道化師)と呼ばれる。
盤石な戦術理論で包囲網を敷くリリアに対し、レイが放ったのは、教科書を破り捨て、核の炎さえも辞さない、最低最悪の作戦だった。
高度な電脳空間(シミュレーション)で繰り広げられる、知略と執念の激突。 極限状態のなか、二人が辿り着いた「勝利」の真実とは――。
「演習で、良かった。……負けて、学べたから。みんな、生きているから」
戦術の極限に挑む、本格タクティカル・シミュレーション・ドラマ。 終焉の鐘が鳴る時、二人は世界の「深淵なる闇」へと足を踏み入れる。