あらすじ
「気持ち悪い」と言われたあの日から、私は自分の人生の主役(ヒロイン)を辞めた。 大学二年生の佐倉実里は、過去のトラウマを隠し、独り「背景」として生きるために小説を書き続けていた。 しかし、その秘密を同じゼミの阿崎に握られ、歪んだ物語を強要されることに。
絶望の中、彼女を救いに現れたのは、かつての初恋の相手であり、圧倒的な光を放つ瀬戸湊だった。
「背景なんて、二度と言わせない。お前の全部、俺が上書きしてやる」
嘘で固めた原稿を焼き捨て、自らの言葉で「現実」を掴み取る。 実体験の痛みを越えて描かれる、切実で熱い、等身大のラブストーリー。