あらすじ
聖女セリーヌは、一目惚れをした。
隣国の王子に愛され、
その力で人々を救っている――そう信じて疑わなかった。
感謝され、称賛され、
その恋は“世紀のラブロマンス”として語られていく。
だが、かつての婚約者マルクスと再会した時、
彼女は初めて問われる。
「それを、愛だと呼ぶのか?」
愛しているから選んだ。
感謝されているから正しい。
そう言い続けてきた聖女の前に突きつけられる、
戦場で失われた命と、取り返しのつかない現実。
これは、
一目惚れから始まった恋が、
誰を救い、何を壊したのかを見つめる物語。