あらすじ
婚約破棄?
それよりも、あの背景にいる眼鏡の方が重要ですわ。
公爵令嬢アデライードが取り戻した前世の記憶。
そこで待っていたのは、断罪イベントへのカウントダウンと、顔だけが良い王太子だった。
しかし、彼女の視線は別の場所へ注がれる。
王宮の回廊で書類を運ぶ、地味で目立たない一人の文官。
誰もが見過ごすその分厚い眼鏡の奥に、国宝級の美貌と希代の才覚が隠されていることに、彼女だけが気づいてしまった。
「私が彼を輝かせてみせる」
破滅フラグなど眼中にない。
彼女は持てる財力と権力、そしてオタクとしての熱量を注ぎ込み、彼を徹底的にプロデュースし始める。
最高級のスーツを仕立て、埋もれていた功績を世に知らしめ、邪魔する者は論理と経済力で黙らせる。
ただの推し活だったはずの行動は、やがて腐敗した王宮を揺るがす革命へと変わっていく。
磨き上げられた彼が眼鏡を外すとき、国はどう変わるのか。
そして、最強のパートナーとなった二人が最後に見る景色とは。