あらすじ
ハービィ伯爵令嬢であるパルマはある日、婚約者であるモンクレスト侯爵令息のエドワードから呼び出しを受ける。
カフェに向かうと、そこで婚約破棄を言い渡された。
「悪魔は邪悪の象徴。そんな悪魔に好かれているお前は、心まで真っ黒な悪役令嬢に違いない」
エドワードは昔から、度々『俺には前世の記憶がある』と豪語する人物らしく、悪魔は悪という偏った思想を頑なに変えないという。
「悪魔は性格が悪く、それに好かれているから私も性格が悪い? そんな常識、聞いたことないのですが」
この説明を何度行ったか、パルマはもはや覚えていない。
とはいえ、エドワードは腐っても自分より立場が上。このまま婚約破棄をされ、傷物令嬢として扱われることをパルマは覚悟した。
「ま、いいか。別に今の時代、結婚だけが全てではないものね」
結婚できないならできないで、実家を手伝いながら悪魔のルルと楽しく生きていこうと、パルマはすぐに考えを切り替えた。
そのすぐ後に、セファロタス公爵令息であるシュナクがやってきて、自分の連れている天使の恋を叶えるため、婚約を打診される。
「僕の連れている天使が、貴方の連れている悪魔に一目惚れをしてしまったのです」
パルマは彼が連れている天使、ハニエルの恋を応援すればよいのだなと思って承諾したつもりが、何故か自分までシュナクに溺愛されることに。