あらすじ
ある冬の夜、少年は森で、胸がきらきらと光る不思議なおねえさんに出会う。
おねえさんは、きらきらを探していると言い、少年を森の奥へ導く。
その光は、人の胸の中にあり、喜びや想いによって生まれるものだという。
少年が家族のことを思い出したとき、胸の奥があたたかくなるのを、おねえさんは確かに見てしまう。
実はおねえさんは、寿命が尽きようとしている者を迎えに来る存在だった。
この冬、少年の番が来るはずだった。
だが、人の命の輝きに触れたことで、彼女は迷い始める。
連れて行くことをやめた代わりに、彼女が選んだのは、ひとつの不完全な救いだった。
少年から、命のきらきらをほんの少しだけ借りること。
そして、それをいつか返すと、心に誓うこと。
少年は家へ帰り、父と母に迎えられる。
七回目の冬は、静かに、確かに訪れる。