あらすじ
働いていない。
胸を張れる肩書きもない。
それでも、地下アイドルを推している三分間だけ、
私は「ここにいていい」と思える。
グループ最年長で、どこか自信がなさそうな久遠ナギ。
ストイックで無理をしがちなのに、
年下にいじられて笑う姿は、誰よりも子供っぽくて可愛い。
ライブが終われば現実は戻ってくる。
残高表示、将来への不安、比べてしまう自分。
それでも次のステージを待ってしまうのは、
推しが前に立ち続けているからだ。
これは、
何者でもない私が、
誰かを必死に応援しながら今日を生き延びる話。