あらすじ
この世界には神が存在し、勝敗こそが「この世の理」として定められている。戦に勝つことは正しく、敗れることはすべてを失うことを意味していた。
杉本と藤山。
異能を持つ二人は、戦場を生き抜き、勝ち続ける。剣を振るい、敵を倒し、武士として名を残す――それが、この世界で生きるための唯一の方法だった。
だが、勝利の先で待っていたのは、救いではなく、失われていくものだった。勝ったはずの戦で失われる多くの命。正しいはずの勝敗が生む裏切り。
力を極めた者たちが辿り着く「本当の戦」。
やがて二人は知る。
この世界には、
人々を縛り続ける“絶対的な存在”があることを。
それでも剣を握る理由は、何なのか。
勝敗は、何を決めているのか。
神の観測下で生きることに、意味はあるのか。
これは、
定められた勝敗に疑問を抱きながらも、剣を手放さなかった者たちの歴史の物語。