あらすじ
冒険者カイルは、失った左腕の代わりに義手を使って生きている。
治癒の手段が存在する世界で、運の悪さから義手を使い続けてきた彼は「偽腕」と呼ばれながらも、その腕で幾度となく仲間を救ってきた。
下町の工房で義手の整備を任せているのは、同じく義手の職人、アラン。
彼と過ごす静かな時間は、カイルにとって特別なものだった。
ある日、失った腕を取り戻せる可能性が現れる。
迷いの中、辿りついた工房で、カイルは“自分のかたち”と向き合うことになる。
これは、己のかたちを自らの手で選び取る、そんなお話だ。