あらすじ

コロコロと変わっていく環境、人間関係。僕には常にタイムリミットがあった。 スパッと別れるのは耐えられる。 でも、変に繋がったまま、徐々に関係がほどけていくあの感覚だけは、どうしても耐えられない。 だから僕は「思い出冷凍保存症候群」になった。 過去を美しいまま真空パックして、二度と触れない。そうやって生きてきた。 フランスでは自分から切り捨て、日本の中学では拒絶した。 感情なんて電気信号のバグに過ぎない。そう斜に構えて守ってきた平穏。 そして今、東京の進学校。 十六歳になった僕は、この冷凍保存された記憶をどうするのだろう。 高校を卒業する時、僕はまた冷凍保存を行うのか。 【本書について】 これは、僕という人間が形成されていく過程のドキュメンタリーだ。 過去の創作物、思考の断片、そして現在の独白。 それらを時系列順に並べることで見えてくるのは、ただの記録か、それとも成長の証か。 頑なに拒んできた扉。 ページをめくるあなたには、この「解凍」の立ち会い人になってほしい。

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カクヨム
カクヨム2026/01/17
  • 現在の作品思い出冷凍保存症候群