あらすじ

かつて、世界を救った七人の英雄がいた。 だが、魔王を討ち果たし凱旋した王都で、人々が称えるのは「三人の英雄」のみ。 ……残りの四人は、最初から存在しなかったことに書き換えられていた。 最強の剣士レクが手にした魔剣『序列の天秤(オルディナリス)』。 それは、振るうたびに仲間の魂を燃料として喰らい、その存在を歴史から抹消する呪いの剣。 魔剣が魂を喰らう順番は、レクの心から「遠い順」。 仲間の名前すら思い出せなくなったレクに残されたのは、二人の女性だけだった。 情の深い幼馴染、ナレキ。 憧れの完璧な聖女、ララーナ。 次に剣を抜けば、この二人のどちらかが、世界から消える。 ナレキは自分の「順位」に怯え、ララーナは生き残るためにレクを誘惑する。 歪んでいく絆と、止まない魔王軍の残党による襲撃。 それでもレクは、ボロボロになりながら、鞘を閉じたまま戦い続ける。 「……まだ、剣は鞘にある」 これは、英雄譚のその先で、大切な人を守るために「戦わないこと」を選び続ける、一人の男の孤独で重厚な記録。

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カクヨム
カクヨム2026/01/17
  • 現在の作品剣はまだ鞘にある