あらすじ
超高難易度RPGの序盤で、勇者に「醜い」と嘲笑されて斬り捨てられるだけの肥満悪役貴族、バルトロス。 彼に転生した俺を待っていたのは、半年後に迫る公開処刑(決闘イベント)だった。
「ふざけるな、俺は死にたくない!」
絶望的な未来を変えるため、俺は原作知識を総動員。まずは過酷なダイエットを決行し、ゴミスキル扱いされていた固有魔法<万有引力>の解析を始めた。 来る日も来る日も、自らに致死量の重力をかけ続ける地獄のトレーニング。 その結果――半年後。 スリムな冷徹系美男子に変貌した俺は、入学式で突っかかってきた勇者を、指一本動かさずに地面へとめり込ませていた。
「ひ、平伏せと言ったはずだぞ?(うわああ! 怖くて足が動かない!)」
ただビビって過剰防衛しただけなのに、周囲は勝手に畏怖し始める。 「彼こそ真の支配者だ!」 これは、小心者の俺が傲慢な態度で震えているだけで、重力を支配する世界最強の魔王として勘違いされていく物語。